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Case 16

■ こんにゃく談義

さて問題です。

今回も身近なものを観察してみようシリーズです。 さぁ行ってみよう。

ひみつ

これ、とある物質の顕微鏡写真なんですが、何かわかりますか?









ヒント:
1) 茶色の細胞みたいなものが見えますね。
2) 一つ一つの細胞の形はへにゃへにゃしていて、まるでムーピー (←某大漫画家作の不定形生物)。
3) 黒色の”こんにゃく”に入ってます。











3番のヒントで分かった方も多いかな?


























これは、ヒジキの顕微鏡写真です。

こんにゃくには黒いものと白いものがありますよね。現在市販されている黒いこんにゃくは、ヒジキなどの海藻によってわざと色を付けられているものなのです。

ちなみに。
こんにゃくは、「こんにゃく芋」 を磨り潰して水で捏ね、消石灰を加えて固めたもの。
昔はこんにゃく芋の皮ごと磨り潰して作っていたので、黒っぽい色が普通だったそうです。
で、江戸時代に技術が発達して、白いコンニャクが出来るようになったのですが!

「どーも、こんにゃくらしくない」

と評判が悪く、黒くするために海藻を加えるようになったそうですよ。(笑)



ところで、異物検査員が学生の頃、先輩たちと 「こんにゃく談義」 をすることがありました。

その時、私を含めた大勢の人は、
黒いこんにゃくは 「こんにゃく芋の皮が入っているもの」 だとばかり思ってて、
白いこんにゃくは 「漂白されているもの」 のだと思ってました。

でも先輩の一人が、
 「いや、黒いこんにゃくに入っているのはヒジキだ! こんにゃくは元々白いんだ!」 
と頑として譲らず、侃々諤々。
今ほどネットが盛んではなく、ネットで調べても答えが出てこない、そんな時代の話です。
結局、議論に決着をつけるため、こんにゃく会社に電話をして確認することになりました。(笑)

こんにゃく会社の人: 「えぇ、黒色のものは、ヒジキですよ~」

その後、ただ一人、正解を主張していた先輩が 「神」 になったのは言うまでもありません・・・。





こんにゃく
こんにゃく芋 (サトイモ科の植物) から作られる製品です。

もともとこんにゃく芋にはシュウ酸カルシウムが多く含まれていてエグ味が強い植物。それを取り除いて固め、美味しく食べられるようにしたこんにゃくは、素晴らしい加工品。 古の人の知恵の産物ですよね。

作り方は、こんにゃく芋を磨り潰して水で捏ねて煮た後、消石灰(水酸化カルシウムの水溶液)を加えて加熱してつくります。こんにゃく芋に含まれるシュウ酸カルシウムが手をかゆくするようなので、ご家庭で作る時には手袋を忘れずに。

「糸こんにゃく」 と 「しらたき」 の違いは、一般的には 「糸こんにゃくよりも細いのがしらたき」・・・だということらしいのですが・・・どうも厳密な太さの違いはないということです。





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