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Case 28

■ 毛の同定鑑別方法

毛の調べ方

こんにちは。異物検査員です。

今日は毛の調べ方について、簡単にご紹介です。



毛の分類
毛髪が人の毛なのか獣の毛なのか、獣の種類は何かなどの調査をするためには、次の項目を確認します。

 ・全体の長さ、太さ、硬さ
 ・毛先、毛根の特徴
 ・色、および色の変化
 ・毛の断面の形
 ・毛髄の太さ(毛髄の断面比率の測定)や毛髄の形態
 ・毛の表面の毛小皮紋理(キューティクル)の観察


人の毛と動物の毛では様々な違いが認められるんですけど、
特に 毛髄の太さや形、キューティクルの形が大きく違うものが多い です。
そういう特徴を逐一観察して、総合的に分類していきます。

人の毛のキューティクル (スンプ法) ← 人の毛のキューティクル (スンプ法)


ウサギの毛のキューティクル (スンプ法) ← ウサギの毛のキューティクル (スンプ法) 人とは違いますよね。


でも困ったことに、動物の種類によっては、たま~に人の毛に似ているものもあって、
判断が難しくなることもあるんですよ~(>_<)
痛んだ毛ではキューティクルが剥がれていて見えなかったりするし、
短い毛では答えが出せない時もあります。

こういうとき、無茶苦茶くやしいです!



キューティクルの観察法
ところで、キューティクルの観察には2つの方法があります。
1つは、スンプ法 という転写法。 上の2枚の写真はスンプ法による転写です。
もう1つは、 走査型電子顕微鏡(SEM) による観察法で、下の写真です。

人の毛のキューティクル (走査型電子顕微鏡(SEM)) ← 人の毛のキューティクル (走査型電子顕微鏡(SEM))

異物検査員が勤めている会社では、安価で早く結果が出せるという理由から、
特にご指定がない限り、スンプ法を主に使用しています。







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