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Case 19

■ そろそろコバエの季節

ブンブンブーン

暖かくなると増えますね~
さて、そろそろ5月も終わりに近づき、小さな虫が邪魔になる季節になってきました。
異物として混入する虫の中で多いのは、ハエ目(双翅目)に属するハエやカの仲間。
しかも、1mm~5mmの小さなコバエ類が多く混入しています。




コバエ類:
チョウバエ類、クロバネキノコバエ類やキノコバエ類、クロツヤバエ類、ノミバエ類、ショウジョウバエ類、ニセケバエ類など。ユスリカ類も知らない人からみるとコバエって言われることもあるかも・・・。
コバエ類は ”小さい飛ぶ虫” っていう大きな意味合いで使われているような気がします。




一番多いのはどれ?
この中で、今までに異物検査員が一番たくさん見た種類は、「クロバネキノコバエ類」。
名前にキノコって入っているくらいなのでキノコが好きな種類もいるんですが、それは幼虫の時の話。
成虫になると、昼夜問わず飛び回るので、異物混入になり易いみたいです。

小さいので、網戸の隙間を潜り抜ける事もできたり、ドアの開閉時にスッと入ってきたりします。
しかも、地表近くを飛んでいて、人間の目には入りにくい! っていうやっかいな虫。
やっかいだからこそ、異物になりやすいんでしょうね~。




ハエじゃない虫
また、コバエに見えるような虫で、コバエじゃないものもあります。
 ← 写真はお弁当に混入していたコマユバチ類の一種。

パッと見た感じハエのように見えるんですが、ハチ目(膜翅目)の一種です。
ハチの中にも小さなものがいるということでちょっと意外かもしれませんが、
アリだってハチの仲間ですもんね。

ところで、ハエとハチの大きな違いは、翅の数。 ハエは2枚、ハチは4枚。
でも、異物の虫の場合、翅が上手い具合に取れてしまっていることもあるので、翅の数だけで判断することはできませんけどね(笑)

虫の同定の仕方は、虫の種類によってかな~り違ってくるので、割愛しますが、ちょっとだけ書くと・・・
ハエやハチの仲間の場合は、翅のスジ(翅脈といいます)の形を調べたり、翅にある紋を調べたり、目・触覚・口など顔のパーツの特徴を調べたり、胸と腹部の間の間接を調べたり、体に生えている毛の配列を調べたりします。そのほかにも色々とありますが、なんせ小さいので、調べるのが大変です~。






クロバネキノコバエ類
黒っぽい色をしたコバエの一種。種類が多く、あまり研究が進んでいない種類です。
幼虫は雑食性で、植物・動物なんでも食べます。キノコが大好きなもの、土の中で腐った植物を食べたりするもの、植物を枯らしてしまうものなどもあるとか。

成虫は地面近くを飛び、昼夜問わず活動しているそうですよ。頑張りやさんですね。





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