毛の調べ方 
                   
                  
                  こんにちは。異物検査員です。 
                   
                  今日は毛の調べ方について、簡単にご紹介です。 
                   
                   
                   
                  毛の分類 
                  毛髪が人の毛なのか獣の毛なのか、獣の種類は何かなどの調査をするためには、次の項目を確認します。 
                   
                   ・全体の長さ、太さ、硬さ 
                   ・毛先、毛根の特徴 
                   ・色、および色の変化 
                   ・毛の断面の形 
                   ・毛髄の太さ(毛髄の断面比率の測定)や毛髄の形態 
                   ・毛の表面の毛小皮紋理(キューティクル)の観察 
                   
                  人の毛と動物の毛では様々な違いが認められるんですけど、 
                  特に 毛髄の太さや形、キューティクルの形が大きく違うものが多い です。 
                  そういう特徴を逐一観察して、総合的に分類していきます。 
                   
                    ← 人の毛のキューティクル (スンプ法) 
                   
                   
                    ← ウサギの毛のキューティクル (スンプ法) 人とは違いますよね。 
                   
                   
                  でも困ったことに、動物の種類によっては、たま~に人の毛に似ているものもあって、 
                  判断が難しくなることもあるんですよ~(>_<) 
                  痛んだ毛ではキューティクルが剥がれていて見えなかったりするし、 
                  短い毛では答えが出せない時もあります。 
                   
                  こういうとき、無茶苦茶くやしいです! 
                   
                   
                   
                  キューティクルの観察法 
                  ところで、キューティクルの観察には2つの方法があります。 
                  1つは、スンプ法 という転写法。 上の2枚の写真はスンプ法による転写です。 
                  もう1つは、 走査型電子顕微鏡(SEM) による観察法で、下の写真です。 
                   
                    ← 人の毛のキューティクル (走査型電子顕微鏡(SEM)) 
                   
                  異物検査員が勤めている会社では、安価で早く結果が出せるという理由から、 
                  特にご指定がない限り、スンプ法を主に使用しています。 
                   
                   
                   
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